フィッツジェラルド『金持ちの御曹子』

スコット・フィッツジェラルド『金持の御曹子』(原題“The Rich Boy”)

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注意事項

・いわゆるネタバレを含みます。

・あらすじは作品の一部を運営者が独断で切り抜き、纏めたものです。

・作中で設定などが明らかになる順序が前後している場合があります。

・あらすじによって作品を理解することや、その面白さを判断することはできません。ぜひ作品自体を手に取ってみてください。

 

以上のことご了承の上お読みください。

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あらすじ(約800字)

 アンスン・ハンターは金持ちの長男であり、物心ついた時から優越感と自信に満ち溢れた男だった。彼はポーラ・ルジェンドリという、とてもまじめな女性と婚約を誓うが、戦争が終わるまでは結婚を伸ばすことにする。そんな中、ポーラの母が参加するパーティにて、アリスンは酒癖の悪さを露呈し、婚約は保留にされる。

 アンスンは海外出征を終え帰還したが、ポーラと会うことは無く、手紙のやり取りのみを行っていた。しかし、ポーラに男の影が現れたことで、彼女に会いに行くことを決める。彼女と顔を合わせて互いの愛を確認したが、既に彼女は自分のものだと多寡をくくって結婚の話は持ち出さなかった結果、後日、ポーラが結婚したという知らせを受け取ることになる。

 父の没後、アンスンは実質的な家長になり、地元のクラブでは友人たちに尊敬されていた。そこで彼はドリーという女性と付き合い始めるが、アンスンは彼女を愛していなかった。ドリーは男の影をちらつかせることで、アンスンを嫉妬させて手に入れようとするが、ポーラの写真を飾った部屋で彼に拒絶され、彼女は他の男と結婚する。  アンスンは自身の結婚を諦めつつありながら、友人たちの婚約を成就させる役割を果たしていた。するとクラブ内で、アンスンの叔母のエドナがケアリ・スローンという男と浮気をしているという噂が耳にはいった。叔父と家名の尊厳を守るため、彼はエドナとケアリ・スローンを問い詰め、別れさせるが、後日、エドナとの関係を失ったケアリ・スローンは自殺した。

 その頃には周囲の友人たちは家庭を持ち、遊べるような友人は彼の周りには一人もいなくなってしまった。孤独感にさいなまれる中、彼はポーラと再会する。前の夫と離婚し、新しい夫を迎えていた彼女から幸せな生活について聞くうちに、アンスンは彼女が既に自分のことを愛してはいないのだと実感する。  アンスンは仕事をやめて、旅行に発ち、新しく自分を愛してくれる女性を探し続けるのだった。

おわりに

今回は省略しましたが、

・ポーラとの蜜月について、

・ドリーを振るまでの経緯、

・アンスンとエドナとの口論、 など

他にも重要な場面や描写が無数にあります。 また、このあらすじでは作者の巧みな文章表現を楽しむことはできません。 本作品の語り手はアンスンの友人ですが、彼は今回のあらすじには登場させられませんでした。 (あらすじはあくまでサイト運営者が個人で書いたものであり、作品の持ち味や面白さを表現することは出来ていません) ぜひ作品自体を読んでみてください。

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