白樺派

武者小路実篤『愛と死』

(約800字)作家である村岡は懇意にしている作家仲間の野々村の家を訪れた際、庭でお転婆に遊んでいた野々村の妹——夏子と知り合うことになる。後日、野々村の誕生会で村岡は余興を強制されるが何もできないでいた。そこに夏子が現れて彼の代わりに宙返りを披…

武者小路実篤『友情』

(約1,200字)脚本家の野島は友人の仲田に誘われた劇場にて、仲田の妹である杉子と顔を合わせると、まだ十六でありながらも完成した杉子の美しさに惹かれ、以降杉子目当てで仲田の家へ通い始める。彼は友人で作家の大宮に杉子への恋心を明かして恋路を応援し…