シェイクスピア『マクベス』

ウィリアム・シェイクスピアマクベス(原題“Macbeth”)

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注意事項

・いわゆるネタバレを含みます。

・あらすじは作品の一部を運営者が独断で切り抜き、纏めたものです。

・作中で設定などが明らかになる順序が前後している場合があります。

・あらすじによって作品を理解することや、その面白さを判断することはできません。ぜひ作品自体を手に取ってみてください。

 

以上のことご了承の上お読みください。

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あらすじ(約1,400字)

第一幕

 スコットランドのダンカン王は、優秀な武人であるマクベスを大いに評価しており、国を裏切ったコーダの領主を処刑し、その領地をマクベスに与えると決めていた。

 

 マクベスは同じく武人のバンクォーとともに荒れ地で三人の魔女に出会う。魔女たちはマクベスがコーダの領地を手に入れ、後にはこの国の王になると予言。また、バンクォーは子孫が王になると予言される。

 馬鹿々々しいと一蹴した二人だが、そこにマクベスをコーダの領主とするという知らせが入ったことで、予言を信じ、野心が芽生え始める。

 

第二幕

 マクベスが自身の夫人に、自分がいつか王になること伝えた晩、ダンカン王が息子のマルコムとドヌルベインを連れて、マクベスの城を訪れた。マクベスは夫人とともに王を酒に酔わせ、眠ったところを殺害し、王位を手にする作戦を立てた。

 

 非人道的な行為に怖気づくマクベスだったが、夫人に叱咤されて王を殺害。凶器の短剣をそばで眠る護衛に握らせることで罪を擦り付けた。翌朝、ダンカン王を起こしに来た貴族のマクダフによって王の遺体が発見されると、マクベスは王の敵と称して、口封じのために護衛二人をその場で殺害する。

 

 父を殺されたマルコムとドヌルベインは身の危険を感じて、それぞれイングランドアイルランドに逃亡。王を殺した罪悪感に苛まれながらも、マクベスは王位を手に入れた

 

第三幕

 マクベスは魔女の予言を思い出し、自身の王位を守るために、バンクォー及びその息子フリーアンスの暗殺に刺客を遣うが、刺客はバンクォーを仕留めるもフリーアンスを取り逃がしてしまった。

 

 マクベスが貴族を集めて酒宴をする中、刺客が報告に姿を見せる。報告を聞き終えマクベスが席に戻ると、そこにバンクォーの亡霊が座っていた。マクベスは大きく取り乱し、それ以降もヒステリーに取りつかれることになる。また、その酒宴を欠席したマクダフはマクベスの王政に疑問を抱いていた。

 

第四幕

 マクベスは自身を苛む不安感を解消するために魔女のもとへ足を運ぶ。すると魔女たちは大釜から幻影を出現させ、「マクダフに気を付けろ」「女が産み落とした者では、マクベスを倒せない」「大森林が攻めて来ぬ限りは、マクベスは滅びない」と三つの予言を彼に与えた。

 

 マクベスは女から生まれない人間など存在せず、森が攻めてくることなどありえないと安心したが、しかし魔女たちに王となったバンクォーの子孫の姿を見せられて再び不安に陥る。そこへマクダフがイングランドへ亡命したとの報告が入り、マクベスはマクダフの城に攻め込んで、城の人間を皆殺しにすることを命じた。

 

 一方、イングランドにてマクダフとマルコムはマクベスを打ち倒す作戦を立てていた。そこにマクベスの収める国は現在ひどい有様だが、正義の士が立ち上がったとの報告が入る。また同時に自身の家族が皆殺しにされたことを知らされたマクダフは怒りと悲しみを抱く。彼らはイングランドの軍を借りて、攻め入ることを決意する。

 

第五幕

 イングランド軍の侵攻を受けて、マクベスクは鎧を着て迎え撃つ準備を整え始める。彼はすっかり乱心で、部下たちへの態度も横柄になっていた。また、先王を殺して以来夢遊病を患っていたマクベス夫人は自ら命を絶ってしまう。

 

 そこに森が動き出したとの知らせが入る。マクダフ、マルコムらを含むイングランド軍は木の枝をかざしながら前進していたために森が動いて見えたのだった。しかし「女に産み落とされた者に敵はいない」としてマクベスは敵兵を突破する。

 

 最終的にマクダフと対峙する中、マクダフが月足らずで母親の胎内から引きずり出されたのだと判明。二人は切り結び、野望に踊らされたマクベスはついに破れるのだった。

 

おわりに

今回は省略しましたが、

・ダンカン殺害時のマクベスと夫人のやり取り、

マクベス夫人の夢遊病

イングランドの行軍の様子、 など

他にも様々な重要シーンがあります。 また、このあらすじでは作者の巧みな文章表現を楽しむことはできません。 (あらすじはあくまでサイト運営者が個人で書いたものであり、作品の持ち味や面白さを表現することは出来ていません)

 特にシェイクスピアは戯曲の語り方であってこその作品です。 ぜひ作品自体を読んでみてください。

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